非まじめ

f0126840_23372921.jpg地下鉄を待ちながら、例会の発表を「非まじめ」に聞くと良いかも知れないと思った。
『非まじめのススメ』という本に書いてあったことを思い出した。
たしか、こんな内容である。

  「一円玉は丸い」と答えるのは、まじめな発想で、
   横からながめて「一円玉は四角い」と答えるのは、不まじめである。
  「一円玉は丸であり四角である」と考えるのが、非まじめな発想である。


新入社員の頃、研究所の所長から通達を受けた。
所長が読んで感銘を受けたので、ある本を読めという。
「新入社員は、読んだ感想を報告会にて発表しなさい。」
題名は忘れたが、セラミックの開発に関する内容だったと思う。
(実を言うと、まともに読まなかったのである。)
パラパラとめくってみたが、ちっとも面白くない。読む気も起きない。

報告会当日、同期のみんなが順番に発表し、最後に自分の番が来た。
自分は「自己啓発の本を所長が押し付けるのはおかしい。」と切り出した。
「変わりにこれを読んだ。」と『非まじめのススメ』の本を示し、感想を述べた。
所長の逆鱗に触れるかと思ったが、所長はニヤニヤしている。
最後に、「本(課題図書)の感想は?」と聞かれた。
「自己啓発の本は、他人から言われて読むものではなく、自分で見つけて読むものである。」と答えると、
「最後の感想が一番すばらしい。」と誉めて戴いた。

その後の飲み会で、所長に『研究者の心得』なるものを聞いた。
「①素直、②率直、③真面目」の三つであるらしい。
ここで、また所長に噛み付いた。
「①素直、②率直はその通りだと思うが、③真面目には同意出来ません。」

(一円玉では安っぽい感じがしたので、十円玉を例えに説明した。)

所長は「まじめ」「不まじめ」まではウンウンと聞いていたが、
「非まじめ」の説明に入ったところで、それが「まじめ」だと切り返された。
色んな見方をすることが、「まじめ」な姿勢そのものだという。

著者は「非まじめ」として解説しているが・・・、と言うと、
「『まじめのススメ』なんて誰も買わんやろ。だから『非まじめのススメ』にしてあるんや。」
(なるほど)

自分がアル中になるのは、これから十年程経った頃である。
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by enantio-excess | 2007-01-30 23:47


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