腕時計の謎

f0126840_23434394.jpg遅くまで飲んでいると、終電に間に合わず、大阪まで帰れないことがあった。
そんな時は独身寮へ忍び込み、同期(○○君)の部屋へ泊めて貰っていた。
「帰られへんねん」というと泊めてくれる、人の良い同期である。
何度か泊めてもらっているうちに、「同期の部屋=宿舎」、という考えが生まれる。
セキュリティ上、部外者は入れないので、寮生と一緒に玄関から入り、同期の部屋に泊めてもらう。
寮生が「どこで寝はるんですか?」と尋ねると「○○の部屋」と別邸きどりであった。

各部屋には鍵がついているのだが、盗難事件など起きたことがなかったので、部屋の鍵を掛けるという習慣が無かった。

ある晩、いつものように部屋へ行くと、○○は部屋に居なかった。彼も別の飲み会に行っていた。
カーペットの上に大の字に寝転がり、電気を消してそのまま眠りこんだ。
○○が帰って来て電気を付けたら、酔っ払いが部屋の真ん中に転がっている。
「うわっ!」「びっくりしたぁ~」と驚かれので、軽く謝って眠る。
とくに咎められることはなかったが、迷惑をかけたと少し反省した。

次に○○の部屋へ行った、またまた不在だったので、少しだけ考えた。
前回の反省を踏まえ、部屋のドアに張り紙をした。
『酔っ払い侵入中!』 部屋の電気は付けたままにしておいた。
帰って来た○○君は、笑って許してくれた。

寮に入ろうとしたら、管理人に咎められたこともあった。
そのことを○○君に話したら、前もって電話すれば玄関まで迎えに行ってやると言ってくれた。

しこたま飲んで、大阪まで帰るのが面倒になった時に、○○君へ電話した。
「泊めてくれ~」
「ちゃんと寮までたどり着けんの~?」「迎えに行こうか?」
「おお、もちろん。只今の時刻が、あれ?、午前4時過ぎぃ~?」
「時計止まってんのかなぁ?、秒針は動いているが・・・。」「時計壊れたみたいやけど、駅についたら電話するわ。」


駅から電話して、寮に着いたら、○○君は玄関で待ってくれていた。
○○君の部屋で、時計を見たら午後11頃である。自分の時計を見ると、秒針は動いている。
○○君に、時計を見てもらおうとして、気が付いた。自分は時計を反対に嵌めていたのである。
ローマ数字しか書いてないので、短針と長針の位置関係で時刻を読む。
竜頭が反対にあるので、普通なら気が付きそうなもんであるが、まったく気が付かなかったのである。
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by enantio-excess | 2007-04-10 23:52


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