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三十二

三十二_f0126840_23524964.jpg自分が、「このままではダメだ」と考えたのは、三十二歳になる少し前である。
二日酔いで職場へ行き、ボーっとした頭で卓上カレンダーの誕生日に年齢を書き込んだ。

それから数年間、外来通院を続けたが、やがては通院もしなくなり、
うまく飲めるものと思い込んで、飲み続け、結局は入院するハメになった。

二十七歳の頃、職場の慰安旅行で城之崎(写真はカニ)へ出かけた時のこと、
二日酔いで迎えた朝食の際、上司がビールを注文したのを、
(気分が悪いのに、よく飲めるなぁ)と呆れたのを覚えている。
アル中の素質があったことは、否定できないが、その頃は、アル中では無かったはずである。
差し引き五年。案外、短時間で進行するもんである。

二日酔で職場に行っても、「酒臭い」と言われなかったのが不思議である。
当時は、仕事中も自由にタバコが吸えたから、タバコの臭いで発覚しなかったのかも知れない。
分煙化が進んだ今だったら、ちょんバレであろう。

昨年、生命保険のセールスレディに、生保契約の見直しを薦められた。
熱心なセールスレディで、プランをあれこれ考えてくれたので、切り替えようかと思ったのだが、
「酒の飲みすぎが原因で入院したことがあるんだけど大丈夫かなぁ?」と訊いたら、
「私も焼酎が好きなんですよ。」とか、(おいおい)
「もう、大丈夫ですよね?」などと、尋ねてくる。(うーん、多分・・・)
「退院後五年、同じ病気で入院しなければ、大丈夫と思います。」とのことで、今年再検討することになったのだが、
「健康診断で何か指摘されましたかぁ?」「いえ、何も・・・。」
こちらから、大丈夫と言い切れないところが、もどかしい。

どうせ理解してもらおうなんて無理だろうから、適当に話をまとめた方が良さそうである。
by enantio-excess | 2007-04-16 23:51


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