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太陽のせい

太陽のせい_f0126840_23592820.jpg昨晩、硬貨の形をした大きなチョコレートを食べる夢をみた。
舐めてみたが、味がしない。
口に咥えてみたが、薄っぺらいし、噛んでも割れない。
DVDのディスクだったという結末である。
一旦、目が覚め、「おかしな夢を見るもんだ。」と思いつつ、また寝た。

朝、起きて驚いた。本当に、DVDのディスクを食べようとしていたらしい。
寝ぼけていたらしく、舐めた後が残っている。再生出来るのかどうか、不安である。
たまに、夢と現実の区別が付かなくなる時がある・・・。


小学校4年生頃のことであるが、給食の配膳を受け、自分の席に着いた。
5~6人で机を向い合せにして、班毎に給食を食べるのである。
かなり早めに配膳してもらったから、友達が配膳を済ませるのを待っていた。
全員で『いた~だきますっ』と唱和してから食べ始めるのである。

木造校舎で、薄いガラス窓から、太陽の光が差し込んでいたのを覚えている。
太陽の光を浴びながら、目の前のトレイの上に乗った、コッペパンをじっと見つめていた。
教室は騒がしかったのだが、しばらくすると、音が聞こえなくなった。
『いただきます』を済ませたのかどうか、あやふやになってきた。

当時も、食べるスピードは遅い方であった。(あれ、『いただきます』をしたっけ?)
(何をぼんやりとしているんだろう、早く食べなければ!)

はっきりと意識が戻ったのは、担任に叱られている時である。
「どうして、待てないの?」(自分でも判らない。)
「みんなで『いただきます』を言ってから食べないとイケません!」
席に戻ったら、端っこがほんの少しだけ齧られたコッペパンが、トレイの上にあった。

空腹に耐えかねていた訳でもない。『いただきます』を言ったかどうか、判らなくなったのである。
説明しても、理解してもらえないだろうから、『ゴメンなさい』とあやまったのだが、『太陽のせい』だったように思う。
by enantio-excess | 2007-04-23 23:58


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