COX(舵手)

f0126840_23433759.jpg学生の頃、漕艇部にてCOX(コックス:舵手)をしていた。

COXを希望して入部してくる奴は極めて稀なので、先輩が体力の無さそうなメンバーに「申し訳ないんだが・・・」とCOXへの転向を指示する。
言われた時はショックであったが、COXにはそれなりの楽しみもあった。

COXのいないタイプ(舵手なし)もあるが、COXがいる船では、COXが号令をかけないと、船はまともに進まない。
エイト(8人乗り)だと、陸地で全力疾走する位の艇速が出るのだが、漕ぎ手の動きがバラバラだと、艇速も出ない。オールで水を漕ぎ、その反動で艇は進むのだが、バラバラに漕いでいると「ちゃぽちゃぽ」という感じでしか船は進まない。少し合ってくると「くぃっ」「くぃっ」という感じでかなり艇速が出るようになる。
全員の動きがピタッと合うと、オールが水を掴む瞬間、「ぐぃっ」という感じの加速度が発生する。傍から見ていると、「ぐぃっ」「ぐぃっ」なのだが、コックスはその度に背骨をシートの角にぶつける。クルー(艇のメンバー)の調子が良い時には、蒙古斑の少し上に青アザが出来たものである。

今日は、毎年この時期に行われる、ボートのイベントがあった。
二年前、部のOBで固めて三位に入賞したのだが、今年も出るというので、応援させてもらった。
先週半ば頃、前回決勝戦にて敗れた企業と一回戦で対戦することが判明した。
(こらあかんわ・・・。でも、せっかくエントリーしたのだから、1レースだけでも楽しもうではないか。)
岸から観戦していると、ブッチギリであったが、対戦チームの艇が故障したため再レースになった。せっかくなので、自分も乗せてもらうことにした。で、レース開始・・・。

スタートにてリードを奪ったので、楽なレース展開である。ところが、クルー全員、緊張しているのかハイスピードで漕ぎまくる。
(おいおい、あまり無理すると次に堪えるよ)と、「大きく行こう」(大らかに漕ごうの意味)と声を掛けるが、従う気配がない。ばっこんばっこん漕ぎまくる。レース中に都合三回「大きく行こう」と掛け声を掛けたが、フルパワーで漕ぎ切ってしまい、ブッチギリでゴールした。

陸に上がったら、メンバーの一人が帰ると言う。聞いてみると自分も含めてメンバーのほぼ全員が、それぞれ次の予定があるという。一回戦負けを予想していたからなのだが、棄権するのもなぁ・・・。二着のチームのメンバーに声を掛けて、次のレースに出て頂くようお願いした。

f0126840_23445491.jpgその後、嫁はんの両親と動物園へ。(写真はベタな「ヒト」の檻である。)
昼食をとるため近くのレストランに行ったが、正午なのでどこも満員。居酒屋さんのお姉さんが呼び込みをしていたので、嫁はんが覗いてみたら座れそうとのことである。
(昼飯時から飲む奴もいまい)と思って入ってみたが、あちらこちらでジョッキを傾けている。(あらあら、今日は暑いもんね。)
食事も終わりに差し掛かった頃、長女が泣き出したのだが、店内の騒音にかき消されて、思ったほど響かない。店員さんが「あらあら・・・」とあやしてくれた。酔っ払いのダミ声に比べれば、可愛いもんなのだろう。

お袋さんが通天閣に昇ったことがないというので、行ってみたが観光客が多く、入場制限で40分待。またの機会にすることにした。
前を通っただけだが、美術館も一時間半待ちであった。人気があるのね・・・。

レースには参加したが、漕いでいないから、筋肉痛に悩まされることもない。
COXで良かった・・・。
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by enantio-excess | 2007-05-28 00:09


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