2007年 01月 15日 ( 1 )

余計な一言

f0126840_22374793.jpg写真を探していたら、断酒前に撮影した最後の写真を、調べてみたくなった。
見つかったのがこの一枚。撮影日は2002年1月3日。
(正月早々ボーリングへ行くか・・・?)

通っていた大学の近くのボーリング場へ、嫁はんと幼稚園児の息子を連れて出かけた。車で出かけているので、束の間のシラフであろう。(帰宅後、しこたま飲んだに違いないが・・・。)
嫁はんが撮影したのなら息子の顔を写す。背中を向けた状態でボールやピンを撮影するという、ひねくれた撮り方はやらない。自分が撮影したものに間違いない。

この後ボールは、右側のガード、次に左側のガードに当たり軌道を変え、ピンに接触することなく、正面に吸い込まれたと思う。
息子の横に立ち、「リリースは低めに、フォロースルーはレーンに真っ直ぐに」と指導したのを思い出す。
生まれて初めてのボーリングである。ボールを投げると、ガードに軌道を修正され、運が良ければピンがバタバタと倒れる。彼にはそれが楽しく、親の指導なんて、どうでも良いのである。
彼にとって親の忠告は、楽しい時間をおあずけにする、無駄な時間でしかなかった。

--話は変わって--

朋友メンバーの「余計な一言」に助けて頂いたことがある。

断酒して間もない頃、漕艇部の友人から飲み会の誘いを受けた。
語録には「消極的だが初心者は酒席に出ないこと」とある。
バリバリの初心者、出ない方が良いに決まっている。自分はみんなに会いたくて仕方がない。
それを朋友の例会にて発表した。発表しているうちに、学生時代の思い出がよみがえる。
漕艇部の友人はみんな良く飲むが、自分はお先に卒業し、一人こんなところで発表をしている。
発表しているうちに涙が出てきた。

例会が終わって会場を出たら、朋友メンバーに呼び止められた。(何か、まずいこと言ったか・・・?)
「○○さん、いらん(要らない)一言やけどな」と切り出す。
「あんたは、みんなに会いたいかも知れんけど、周りの人間は、おもろないで。」
「いらん一言やけどな。」とだけ言って去って行った。
意味が判らなかったが、その人は意味のないことを言うような人ではない。何か意味があるに違いないと考えてみた。

漕艇部の友人は自分に負けず劣らず酒豪ぞろいである。そんな中にポツンと飲めないメンバーがいても、周りの人間は気を使ってしまい、面白い筈がない。こっちは気持ちの整理がつかずに例会でメソメソ泣くような状態である。「じゃあ一杯だけ・・・」と手を伸ばすかも知れない。飲み会に出たいのは、自分の視点であるが「周りの人間は、おもろないで」は周りの人の視点である。こちらの方が視野が広い。長く止めていると周りの人のことまで考えられるようになるのかと感心した。
しかも「酒席に出るな!」とは一言も言ってない。あくまでも「いらん一言」である。その奥ゆかしさに感服した。

その時の飲み会はパスしたおかげで、「じゃあ一杯だけ・・・」と手を伸ばすこともなかった。
今ではアル中と公言しているが、それでもお誘いが来るので、たまに友人の進行具合のチェックも兼ねて出席している。
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by enantio-excess | 2007-01-15 23:44