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英語

f0126840_231582.jpgまだ新入社員だった頃、(昨日の)所長さんから、外人を叱りつけたという話を聞いた。
船上レストランで奥さんと食事をしていたら、ウェイターが外人で態度がなっていなかったらしい。日本語で文句を言ったが、
「ニホンゴ、ワカリマセーン」てな感じで相変わらず態度が悪い。
で、英語で叱り付けたところ、コロッと態度が変わり平謝りに謝った。
「日本人なめんな」との内容。

その話を聞いてしばらくして、東京に出張することになった。
「○日の朝9時から、池袋で展覧会があるので見て来い」との命令である。
上司に聞くと、寝台急行「銀河」で行けば良いとのこと。

夜の10時頃、神戸駅から出発した。
B寝台は狭いと聞いていたが、短冊みたいなシーツで、よくこんな細長いシーツ作ったもんだと感心した。
カーテンを閉めて横になる。缶ビール一本で(当時は)夢心地であった。

名古屋駅に着いた頃、話し声で目が覚めた。会話は英語である。
誰かが外人を案内している。どうやら自分の向かい側の寝台へ案内されて来たらしい。
「Good Night !」と言って、案内してきた人は遠ざかっていった。
カーテン越しに外人が話ししている。英語であるのは間違いないが内容は聞いても判らない。
しばらく我慢していたが、一向に収まる気配がない。
誰か注意してくれると良いのだが、と思っていたが誰も注意しない。

英会話は自信がないが、注意することにした。意を決してカーテンを開ける。
見れば黒人二人が、B寝台に座って話をしている。上段はスーツケースが占領しており、横になるスペースがない。
(なるほどね)と思ったが、こっちは眠れないのである。日本語で注意した。
「やかましいので、静かにしてもらえませんか?」

黒人二人はキョトンとしている。日本語が通じないらしい。考えた英語を話した。
"You are speaking very loudry so I can not sleep very well"
(あなた達が大声で話しているので、私は良く眠れません)
通じたようで外人は、"No problem"(ノープロブレム)と答えた。
今度はこちらが判らない。頭の中で訳してみた。Noは否定である。problemは問題。つなげると「問題ない」になる。

「問題ないだとぉ~?」向こうには問題なくても、こちらにとっては問題なのである。
不満そうな表情をしたら、一人が人差し指を口に当てた。
ノープロブレムの意味はよく判らないが、意味は通じているらしい。静かにしてくれるようだ。
先程カーテン越しに聞いた「Good Night !」を早速つかって、カーテンを閉めた。
黒人二人は、連結器の所へ行ったようだ。おかげでよく眠れた。

朝6時頃、車内アナウンスがまもなく東京駅に着く知らせる。
通路に出ると、昨晩の黒人。寝台に腰掛けていたので判らなかったが、見上げる程の身長である。
(うわっ、ようこんなでかい奴に文句言うたなぁ)
黒人に気付かれないように、こっそり遠ざかろうとしたら、呼び止められた。

「Is this Tokyo ?」(ここは東京ですか?)聞き取れたが、どう答えて良いか判らない。
「ここは東京です」と答えたくて「Yes, here is Tokyo」と言ったら「Thank you」と言う。足早に列車をおりた。
通じたので正しいのかと思ったが「Here is Tokyo」だと「ここに東京があります」になる。
外人に大目に見てもらったのである。

職場の英会話が得意な人よれば、
こちらが伝えたいと思って、向こうが理解しようと思えば、文法に間違いがあっても、通じるらしい。
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by enantio-excess | 2007-01-31 23:35

非まじめ

f0126840_23372921.jpg地下鉄を待ちながら、例会の発表を「非まじめ」に聞くと良いかも知れないと思った。
『非まじめのススメ』という本に書いてあったことを思い出した。
たしか、こんな内容である。

  「一円玉は丸い」と答えるのは、まじめな発想で、
   横からながめて「一円玉は四角い」と答えるのは、不まじめである。
  「一円玉は丸であり四角である」と考えるのが、非まじめな発想である。


新入社員の頃、研究所の所長から通達を受けた。
所長が読んで感銘を受けたので、ある本を読めという。
「新入社員は、読んだ感想を報告会にて発表しなさい。」
題名は忘れたが、セラミックの開発に関する内容だったと思う。
(実を言うと、まともに読まなかったのである。)
パラパラとめくってみたが、ちっとも面白くない。読む気も起きない。

報告会当日、同期のみんなが順番に発表し、最後に自分の番が来た。
自分は「自己啓発の本を所長が押し付けるのはおかしい。」と切り出した。
「変わりにこれを読んだ。」と『非まじめのススメ』の本を示し、感想を述べた。
所長の逆鱗に触れるかと思ったが、所長はニヤニヤしている。
最後に、「本(課題図書)の感想は?」と聞かれた。
「自己啓発の本は、他人から言われて読むものではなく、自分で見つけて読むものである。」と答えると、
「最後の感想が一番すばらしい。」と誉めて戴いた。

その後の飲み会で、所長に『研究者の心得』なるものを聞いた。
「①素直、②率直、③真面目」の三つであるらしい。
ここで、また所長に噛み付いた。
「①素直、②率直はその通りだと思うが、③真面目には同意出来ません。」

(一円玉では安っぽい感じがしたので、十円玉を例えに説明した。)

所長は「まじめ」「不まじめ」まではウンウンと聞いていたが、
「非まじめ」の説明に入ったところで、それが「まじめ」だと切り返された。
色んな見方をすることが、「まじめ」な姿勢そのものだという。

著者は「非まじめ」として解説しているが・・・、と言うと、
「『まじめのススメ』なんて誰も買わんやろ。だから『非まじめのススメ』にしてあるんや。」
(なるほど)

自分がアル中になるのは、これから十年程経った頃である。
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by enantio-excess | 2007-01-30 23:47

f0126840_22404895.jpg今日も、見送ってくれる嫁はんと長女に手を振って家を出た。
最寄り駅までの道のりを歩きながら考えた。
数年前は毎朝、嫁はんを睨み付けて、家を出ていた。
もし本気になれば、自分は嫁はんに、毒殺されていたろう。

嫁はんは、薬剤師である。その気になれば、どんな薬物でも仕込めた筈だ。
殺意は芽生えなかったのかな?

子供が、ヘルニアで手術した時のことを思い出した。
麻酔が切れて痛がる子供に、医者が鎮痛剤を注射するという。
嫁が医者に鎮痛剤の分類を質問する。「○○系ですか?」
「はい○○系ですが。」と医者。
「副作用があると思うので・・・。」嫁が答えると医者の手が止まった。
自分は、嫁と医者のやりとりを見守るだけである。
子供は痛がっているのだが、医者は注射しかねている。
ようやく自分の役割に気が付いた。
「構いません、打ってください。」
医者が注射を打つと、しばらくして、子供は泣き止んだ。


嫁はんには、よく暴言を吐いた。
関西人は「お前、あほちゃうか?」と言われても、聞きなれているので、あまり腹が立たない。
(「あほちゃいまんねん。ぱーでんねん」と返せるくらい・・・)
「馬鹿じゃない?」と言われると、耐性がないので(馬鹿なのかなと考えてしまい)、心にズキっと来る。

自分は嫁はんに「お前、アタマ弱いんとちゃうか?」と事あるごとに言った。
単に知識がないとかではなく、記憶力や判断さえも否定する。
相当効いたようで、黙り込んでしまったのを思い出す。

毎朝、薬剤師らしく、シアナマイドをきっちり計量してくれるのが、気に入らなかった。
嫁はんが見ていないすきに、こっそり流しに捨てたこともある。
酒断ちするまで、時間がかかった。
元来、脳天気な嫁はんに、暴言を吐き続けながら・・・。
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by enantio-excess | 2007-01-29 22:49

充電中

f0126840_21231486.jpg昨日もよく寝たのだが、また、飲酒夢を見た。
ふっ切れたのか「飲んでも良いの?」の迷いもなく、しこたま再飲酒をした。
目が覚めて嫁はんに「あぁ~、よう飲んだわ。夢ん中で!」と言ったら、
「何を?」と聞かれた。「え?お酒(決まってるやろ!)。パック酒をしこたま。」
「ふーん、今でも見るんやねぇ。」で終わり。
もう少し突っ込んで欲しかったのだが・・・。
脳天気な嫁はんである。



今日は、よく寝た。とにかく昨日は疲れたのである。
昨日、帰りの電車に乗り込んだところ、車内にハンバーガーの臭いが充満していた。
食の街だから仕方がないのかも知れないが、食いもんの臭いにはよく出くわす。
たこ焼き、フライドチキン、豚まん、ハンバーガー等である。
酒の臭いが鼻につくのは、こちらが断酒していることもあるのだろうが、
例会の帰りで、こちらの腹が減っているから、鼻につくのかもと考えた。

見れば、高校生ぐらいの女の子二人組である。
(こんな時間に食ったら、太るで!)と心の中でつぶやいた。
相手は華奢な体つきなので、あまり説得力がないな。

たこ焼きの場合、「あと、もう少しで食べ終わるんだが電車が来たので乗っちゃった」
という場合がほとんどなのか、車内で食している輩は少ない。(冷めたらまずいし・・・)
ハンバーガーガールは、大口をあけてハンバーガーを食している。
(ハンバーガーは、咀嚼回数が少ないので、アゴの筋肉が弱ってまうでぇ!)
こんなこと言っても、理解されないだろうと思いつつ、眺めていた。

車内で、臭いを発散するものを食すのは、迷惑である。
にも関わらず、ハンバーガーを食す。
何故か。自分が空腹だからであろう。しかし、臭いはどうなるのか。
「許容範囲でしょ。我慢して戴くしかないわ。だって私がお金を出して買ったんですもの。」
貴女は、それで良いかも知れないが、嗅ぎたくもない臭いを嗅がされる、回りの人間の身にもなってみろ。
そんなことを考えていたら、気分が悪くなってきた。

ハンバーガーガールは、再び大口を開け、ハンバーガーを食す。
自分の食欲を満たすためだけに、周りの迷惑を考えず、ハンバーガー食している。
その浅ましさに、ますます気分が悪くなり、途中で降りようかとも考えた程である。

思い返せば、食欲→飲酒欲求、ハンバーガー→酒、食して→飲んで、とすれば自分の過去の行動になる。
しかし電車の中で、堂々と飲んだりはしなかったのだが・・・。
自分がアル中でとかく批判されがちだから、普通の人の行動を批判したくなるのかも知れない。
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by enantio-excess | 2007-01-28 21:28

例会荒らし

f0126840_235655.jpg木曜日に御邪魔した例会で、若いメンバー(以下Aさん)に声を掛けてもらった。
自分より、一つ上の好青年である。
例会にお邪魔しようと考えたが、マイ断酒会と同じ日である。
Aさんの別支部にお邪魔すれば、運がよければお会いできるかもと考えた。
今日は別支部の例会の日。自宅からは少し遠い。
来週は研修会である。行くなら今週か、再来週。
どうしようかと考えたが、行かなくて後悔するのは嫌だから、今日、お邪魔することにした。
嫁はんが「今日も、どっか行くの?やけに早いんじゃない?」と聞くので、
「うん」と答えたが、ちょっと遠いので気が引ける。。
「どこ? アルラさんとこ?」「いや、もうちょっと北の方」
場所を言うと、暖かく送り出してくれた。

自分は方向音痴ということを自覚したので、今日からコンパスを導入した。
これで、方角だけは完璧である。
地図を印刷していたら、遅くなってしまった。会場の最寄り駅についたのは、18時半過ぎ。
歩いて1キロちょっとのところである。
遅れるかも知れないが、仕方ないかと思ったが、Aさんの発表が終わってしまうかも知れない、と考えた。
今日は地図とコンパスがある。方角はバッチリである。

走ることにした。

はぁはぁ言いながら会場に入りたくないので、最後の角を曲がり終え、歩き出した。
会場の前につき、コーヒーの自動販売機を見つけ、気を落ち着ける。

初めてのところにお邪魔すると、
「断酒しようかどうか迷ってるんですが、断酒会をのぞきに来ました!」
という人に見えるらしく、暖かく迎えて下さるのだが、自分も断酒会員なのである。
うまく挨拶できれば良いのだが、人見知りするほうなので、挨拶するタイミングを逸してしまう。
そこで、今日から「メモリアル病院」の出席証明を持参することにした。
これを出すだけで、何も言わなくても、自分もアル中だとわかってもらえるはずである。

Aさんは、別の例会に出ているらしく、残念ながら会えなかった。
だが、Aさんが入会しようと決意した別支部の雰囲気には、参考になるものがあるに違いない。
参加者は、お年を召した方が多いが、盗めるところは遠慮なく盗ませていただく。

ある人が老人病の話をした。この話題は、まだ自覚がないので困ってしまってしまうのだが、
「世の中には直らん病気もあるが、アル中は酒を止めたら回復するんだから、簡単だ。」
と締めくくられた。「若いうちに止めた方が良い」とのメッセージと有難く盗ませていただいた。

次の方も、引き続き老人病の話である。酒害体験は出て来ず老人病ネタのみ、延々と発表される。
聞くのに疲れた頃、ようやく「酒」の言葉が出た。前置きが相当長かったがこれから始まるのか?
「酒にだけは手を付けず頑張りたいと思います。」たったそれだけで終わってしまった。
次は、酒害の話だったので、たくさん盗ませていただいた。

休憩中に、Aさんの話を聞いた。熱心に例会周りをしているらしい。
「よろしくお伝えください。」とお願いした。
その後も、さんざん盗ませて戴いたのだが、とても疲れていることに気が付いた。
「Aさんに会うこともなく、老人病ネタ長時間聞いたら、疲れるわな。」

例会の雰囲気自体は、良かったのだが、とても疲れたこともまた事実である。
老人病ネタのみは、自分にとってはキツイのである。
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by enantio-excess | 2007-01-27 23:05

引きつった笑み

f0126840_22374726.jpg今の職場には、自分も含め研究部門に適応出来なかった面々が流れ着く。

今の職場が無くなると、会社としては困るので、人手が足らなくなると、補充人員を研究部門に打診する。

自分が退院した直後に、補充人員の打診があり、研究部門長は、自分を指名した。
入院前にはテレフォン年休とりまくっていたので、研究部門長の期待は悉く裏切っていたし、
退院後は焦らずいこうと構えていたから、研究部門長から見れば、ヤル気が感じられなかったのだと思う。
「まあ、頑張ってくれや!」とあっさり放り出された。研究者から見れば、場末の職場である。
まだ研究者であったころ、知り合いが、場末の職場(現在の職場です)に転籍したと聞くと、
「可哀想だが、協調性がなかったしワガママだったからなぁ」と納得していた位である。
ショックではあったが、アル中と会社にバレたのに「クビにならなかっただけでも儲けもん」と考えた。

転籍後、人事部長に呼び出された。当たり障りのない世間話の後、人事部長が切り出した。
「ズバリ聞くが、何故アル中になったんだ?」
この質問には困った。アル中になったのは認めるが、何故なったかと聞かれても、答えられない。
判っていれば、酷くなる前に、酒を止めているはずだ。
「会社を休んだ日には、昼間から飲んでました」とか「手が震えて書類にサインが出来ませんでした」とか
体験発表なら出来ようが、相手は人事部長である。そんなことはとても言えない。
そこで、人事部長相手に、一般人向けの「アル中についての講義」を行った。

アルコールは薬物の一種であり、長期間飲み続けると誰でもアルコール依存になる。
人間の寿命は短いので、依存体質が形成される前に天寿をまっとうするから、一般人はアル中にならないが、
生きている間に、依存体質が形成される場合がある。これがアル中である。
よってアル中は、誰でもなりうる可能性のある病気である。

(理解したのかどうか判らないが)「ふーん」と言って人事部長は最後にこう締めくくった。
「今度アル中になったら、止めてもらうからな。」
(あの~、今でもアル中なんですが・・・)とは流石に解説できず、御辞儀をしてその場を退散した。
人事部長にしてみれば、クギをさしておこうと考えたのかも知れないが、
「クギをさされた位で、酒を止めれるのなら、とっくの昔に止めてるわい。」と思ったのであった。

右も左も判らない状態で現職についたが、最近は関連部署から
「先日はありがとう。」と言っていただけるようになった。
そこまでは、うれしいのだが、困るのは次の一言である。

「世話になったから、今度飲みに行こう。」
これを言われると、当方は気持ちだけ有難く頂戴するのである。
引きつった笑みを浮かべながら・・・。
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by enantio-excess | 2007-01-26 22:40

f0126840_23331120.jpg今日は年明けにお知りあいになった、Fさんとこの例会に参加しました。
参加人数も多く、いい雰囲気でした。うちもブレイク入れた方が良いかも知れないと考えました。
若い方も発見。また、お会いする時まで、お互い頑張りましょう。
アルラさんと途中まで一緒に帰って来ました。
悲しい話もお聞きしましたが、楽しい話もお聞きしました。

(今日のタイトル)
幼稚園の頃、近所の家に遊びに行って、池に、はまった。
池の水面が近付いたところまでの記憶はあるのですが、そこから先は思い出せない。
聞いた話ですが、近所の小学生が池の水面から、黄色い長靴が見えたので、
引っ張り上げてくれたそうです。自分は気を失っていたので、恐怖すら覚えませんでしたが、
自分を助けてくれた小学生のほうが「もし、もう少し遅かったら・・・」と震えていたそうだ。
その後も、何度か死にかけたのだと思うが、覚えていない。

次に覚えているのは、大学生の頃になる。
フラスコに液体アンモニアを溜め、反応させ生成物を回収するのだが、
液体アンモニアが蒸発するまで待たなくてはならない。
フラスコから液体アンモニアがほぼ蒸発したのは目で見て判るのだが、
よせば良いのに、本当に全部蒸発したかどうか、確かめてみた。

フラスコに鼻を近付け、臭いを嗅いだのである。化学を志すものとして、あるまじき行為である。
中学生の頃、試験管に入れた液体の臭いを嗅ぐときは、鼻を近付けず、手であおいで臭いを嗅ぐと教わったはずなのに。

結果、アンモニアを吸い込んでしまった。すぐに鼻を遠ざけたが、肺がびっくりして、それ以上、息を吸い込めなくなった。
空気を吸い込もうとするのだが、どうしても吸い込めない。馬鹿なことをしたものだ、と後悔したが後の祭りである。
息が吸い込めないのだから、「このままでは死ぬな」、と思った。

そこで冷静に考えた。息が吸い込めないのなら、息を吐いてみたらどうだろう。
ゆっくりと息を吐き出す。吐き出した分だけ、息を吸い込んでみた。ぎこちないが吸い込めた。「おっ、これは行けるぞ」小刻みに繰り返す。
やがて普通に呼吸出来るようになったので、深呼吸した。

その後は、工場で反応缶が破裂しかけたり、強酸を頭からかぶったりしたが
(少し薄くなったが、ハゲることもなく)、現在まで生きながらえている。

せっかく、生きながらえたこの命、
これ以上、アルコールが原因で、危険にさらすことはしたくはない。
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by enantio-excess | 2007-01-25 23:33

アルバイト

f0126840_0475522.jpg職場で同僚が会議室に走っていくのを見た。何やら急いでいるらしい。
ポケットの小銭がジャラジャラ音を立て、実に不快である。
と思っていたら、忘れ物をしたらしく、走って帰って来た。また、会議室へ走っていく。
また、ジャラジャラと音を立てている。距離はせいぜい数十メートル。
走ったところで、何秒も変わらないのに。
「廊下は走るな!と小学校で習わんかったんか?」
ぶつかったのなら文句も言えるのだが、何事も無く、イライラだけが残った。
急ぐのは判るのだが、周囲に自分が急いでいるのをアピールするのは不快である。

飲食店に行くと、店員が忙しそうに動き回っていて、落ち着かない時がある。
忙しい時でも、客に忙しい素振りを見せない、店員さんには美学を感じる。
そんなことを考えていたら、学生時代のアルバイトを思い出した。

クラブのメンバー全員で大阪国際女子駅伝の警備員のアルバイトをしたことがある。
コースは長居競技場から大阪城までの往復であるが、自分達の担当場所は、湯里六丁目の交差点。
前日に、先輩が「ハナテン(中古車センター)の前」と集合場所を通達した。
ところが、当日の朝になっても友人の一人が来ない。
どうしたのだろうと思っていたら、昼過ぎになってようやくやって来た。
「お前、どないしとってん?」
「はなてん、の前やて聞いたから・・・」

聞けば、学研都市線(当時は片町線)の「放出」駅へ行ったと言う。
誰も居ないので、歩いていたおばちゃんに、「駅伝はどこでやってますか?」と聞いて
「はぁ~?」と言われ、間違いに気付いたとのこと。

それよりも少し前、別の友人は、
「むっちゃおもろい名前の駅、見つけた。『ほうしゅつ』っちゅうねん!」
と喜んでいた。
こいつら、ほんまに大学生か?と思ったのであった。

コメントを頂いた方へのレスは、また後日。
(今から寝ますので、すんまへん・・・)
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by enantio-excess | 2007-01-24 00:56

プラセボ(プラシーボ)

f0126840_04193.jpg過日紹介した消毒剤の後日談である。
職場の医務室に「ノロウイルスに御用心!」ってな調子でポスターが貼ってある。
「ノロウイルスには、逆性石鹸やアルコール等での消毒効果は弱く、塩素系消毒薬が有効である。」
「飲んで腹を壊したらどうすんねん!」と怒りを覚え、
「ノロウィルスにかかるよりは・・・」と納得した消毒剤であるが、
置いてあるのは、「逆性石鹸」の「エタノール」溶液ではないか。
どちらもノロウィルスには有効でないのに、ノロウィルス対策と称している。
気が付いているのは、成分を念入りに調べた自分ぐらいである。
みなさん、効果を疑わずに、ご使用中であるが、ノロちゃんには効果的ではないのである。

「まるで、プラセボだ」と思った。

「プラセボ」とは簡単に言えば、「偽薬」のことである。
片栗粉を丸めただけの錠剤でも「この薬は中国の秘薬で効果がある」と説明されて飲むと、
症状が改善したりするのである。
実際、このような「プラセボ効果」は新薬の臨床試験においては見過ごせないファクターになる。
薬効評価には、「治験薬(本当の薬)」と「偽薬」を用意して、患者に飲ませて薬の効果を見れば良いが、
患者は「治験薬」か「偽薬」か判らないので、「偽薬」を飲んだだけで直ってしまうこともある。
治験薬の投与群とプラセボの投与群を比較して、有意差があれば薬効ありと判断される。
最近ではダブルブラインドといって、医者にも「治験薬」と「偽薬」の区別がつかないようになっているらしい。
患者は「新薬」と信じて飲むのだから、医者の立場なら「偽薬」と知っていては処方できまい。
丸っきり効果のない「偽薬」を使うのではなく、ある程度効果のある「既存薬」を使う場合もあるようだ。

職場にも、プラセボに飛びつく人がいる。もちろん当人は効果があると信じて疑わない。
検診で中性脂肪の数値で「要注意」が出るというメンバー、聞けば毎晩ビールを飲むという。
「ビール止めたら、よろしいやん。」、「いやビールだけは止めれん。」
で始めはったのが、通販の「○○茶エキス」。
人のことは言えないが、ビールを飲みながら、というのが不純である。
傍から見ていると、服用前と変わらないのだが、当人は、体が軽くなったと言う。
「プラセボでしょう。」というと、「そんなことはない。今度の検診が楽しみだ。」という。
「しかも、効果が無かった場合には返金してくれるねん!」

検診の結果は、良くなかったのだが、本人は「何度か飲むのを忘れとったからなぁ」とちっとも疑っていない。
やがては、「○○茶エキス」を飲むことすら、すっかり忘れ、返金の申し込みもせずじまいである。
(きっと、納豆ダイエットも試してはったんやろな。)

消毒剤に話をもどすが、ノロちゃんには効果的でないのである。
医務室に文句を言ってやろうかと思ったが、医務室のお姉さんには自分がアル中であることは告白済みである。
「成分を確認したところ、効果的でないことが判りました。」
「何で、成分を確認する気になったの? まさか、飲もうなんて考えたんじゃないでしょうね。」
と言われかねない。ここは何も言わずに、ノロちゃん騒ぎが通り過ぎるのを待つことにした。
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by enantio-excess | 2007-01-23 00:09

旅立ち

f0126840_014520.jpg一昨日、家に帰ったら、仲間の一人が亡くなったとの連絡が入った。
昨晩(21日)がお通夜、本日が告別式である。
礼服に着替えて会場へ。会場の手前で、自販機にてコーヒーを飲む。
開始時間より半時間ほど早目に会場へ着いたら、会のメンバーばかりである。寂しい通夜だと思っていたら、始まる間際になってゾロゾロ人が集まってきた。(断酒会員は何かと時間より早く集まるのであった。)

 しばらくすると、読経が始まる。うちと同じ宗教らしく、聞きなれたお経である。じっと聞いていたが、お経が終わりに近付いた頃、葬儀屋が焼香台をセットする。絶妙のタイミングである。手馴れたもんだと感心する。

 しかし、焼香が始まってしばらくして、事態は一変する。坊さんが講和を始めたのである。
葬儀屋も面食らったろう。焼香が中断した。かれこれ何分経ったろう、参列者がざわめき始める。
「何をしてはんのやろ?」「講和やろ。」「お通夜で講和するん?」
「するとこもあるかも知れんけど、やるとしても(講和の対象は)親族だけやで。」「聞いたことないな。」

参列者の思いをよそに、坊さんは一人話している。
「雨、降って来たでぇ」(ちらほら雨が降り出した。)
「冬場は勘弁して欲しいなあ」(とにかく寒いのである。)

大体想像はつく内容だし、聞きたくもないのに、坊さんは話し続ける。横にいた会のメンバーは、うんざりした顔をしている。
会のメンバーに、小声で「まとめてください」と言った。この一言でメンバーにはこちらの想いが伝わる。

研修会に参加すると、多くの研修会で、研修会が始まる際、司会が、
「一人でも多くの方に体験発表していただくために、発表は一人、6分から7分でお願いします。」
とお願いする。一人で長時間発表しないでねという意味である。持ち時間をオーバーしても発表が終わりそうになければ司会は、「まとめて下さい」と、終了を促す。

それからも、坊さんは話し続けている。まとめる気配は一向にない。参列者は誰も聞いていない。
葬儀屋が「もう少しお待ちください」と参列者をねぎらってまわる。

研修会なら司会が「まとめてください」と言えるが、相手は坊さんである。坊さんの「ありがた~い」お話を誰も止められない。前のおばちゃんが、「この坊さん、話すのん好きやからなぁ・・・。」とつぶやく。
きっと「ありがた~い」お話なのだろうが、誰も聞きたくないのである。かがり火の近くの人はいざ知らず、寒気もして来る。
(風邪でも引いたらどうしてくれるんだ?)
(年配の方も多いのに、もし風邪をこじらせでもしたらどうするんだ?)
(その場合はまた坊さんが儲かるのか。なるほど・・・)
と不謹慎なことを考える。

ようやく、講和が終わり焼香が再開した。やれやれである。次はあのお経を始めるのだろう、と思っていたら、予想に反し坊さんは姿を消してしまった。「あれだけかよぉ!」あきれて物も言えない。

焼香の間、読経は一切ない。(何だったんだろう、坊さんの話は・・・。)
経文ならいざ知らず、講和は一種の「解釈論」である。寒空の中、訳知り顔で延々と話し続けた坊主。
難解な仏の教えを、平易に説いたと本人は満足しているのだろうが、これでは信者は集まるまい。
「断酒会の中にもこういう輩がいるなぁ」というようなことを考えていた。
生きてる人間の気持ちも判らんようでは、坊主は勤まらんわい。

うちに来る坊さんは、粗茶でも菓子でも、丁寧にお召し上がりになる。この坊さんとは大違いである。
「どこの宗派の坊さんやねん」とネットで調べてみたら、うちと宗派まで同じではないか。
同じ宗派にこんな坊さんがいるとは、がっかりである。寒気もして来たので、早めに風邪薬を飲んだ。

断酒会の知り合いが亡くなるのは何人目だろう。
自分より少し早く旅立っただけ。自分もいつかはそこへ行く。
奥さんからの喪中葉書や、風の便りに亡くなったと聞いた人は、未だに実感が沸かない。
「お~。お前、生きとったんか!」
今でも、例会にやって来そうな気がしてならない。
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by enantio-excess | 2007-01-22 00:42