正午から仕事納めであった。
以前は、昼休みが終わってからだったのだが、正午からになったようである。職場がレセプションホールに変わる日。油断をすると危険である。 昼前にタバコを吸いに行ったら、イカくさい。イカ燻のにおいである。 (まだ時間にもなっていないのに、隣の職場はもう始めてやがる・・・。) 正午。集合の指令が下り、狭い会議室に職場のメンバーが集合した。テーブルの上には、寿司やらピザが並んでいるが、どう見ても量が少ない。ったく段取りの悪い。量がよめないのだろうか?紙コップに飲み物を入れ、待機する。当方はもちろんお茶である。 乾杯後、お茶を飲み干してそそくさと部屋を出る。自分のデスクまで戻り、カロリーメイトを食す。長居は無用だから、早めに引き上げよう・・・。 机の整理をしていたら、メンバーが戻ってきた。もう酒が入っているから、当方にとっては、ソンビみたいなもんである。今や会議室はゾンビの巣窟であろう。うかつに近付くと、こちらまでゾンビになってしまう。ニコチンが切れてきたのでタバコを吸いに行くが、会議室の横を通らねばならない。酒の臭いが廊下まで充満している。タバコの臭いで打ち消そうとする。 トイレにて小用を足しながら考えた。飲んでる連中がゾンビのように思ったが、ゾンビは当方ではないのか?あのまま飲み続けていたら、そのまま墓場行き。墓場から戻ってきたのは当方である。なんだ、こっちがゾンビだったのか、などと妙に納得した。 ゾンビの気分のまま、職場を後にして書店へ向かった。もう一つのエッセイを探すのである。なかなか見つからなかったが、ようやく見つけた。(これは、わからんわ・・・。)ちょこッと名前が書いてあるが、よっぽど注意しないと見つかるまい。でも文章はパンタタさんである。読み終えて書店を出たが、ずいぶん気持ちがスッキリしているのに驚いた。 帰りがけに、再度近所の書店へ寄って、結局買って帰った。知らないお姉ちゃんには、自慢出来なかったが、嫁はんに自慢してやろう。 嫁はんは「ふふ」との感想であった。 いかに名文であるか、あーだこーだと説明をする。 「ね、スッキリしていてイヤミなところが無いだろう?」 「うんうん」と嫁はんが答える。こういう時間も良いもんだなと思った。 別のページを眺めていた嫁はんが「あっ。ここ行きたいねん。」と言った。 「ふーん」と軽く聞き流したが、たまには一緒に出掛けるのも良いかも知れない・・・。
by enantio-excess
| 2007-12-28 23:30
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